「人間だもの」じゃ済まさない話。

楽書屋 喜鱗の日々の活動告知、報告を更新します。

久々の更新、失敬。

乾燥の季節が辛い。

 

 

 

この時期はどうしても唇がカッサカサのヒッリヒリになる事が常日頃となって、しかし俺はというとリップクリームがポッケに入っていることを忘れて洗濯したりどこかに無くしたりで、無駄にカッサカサのヒッリヒリ時間を味わう事となる。

 

 

自業自得。

 

この「自業自得」とは大体「自分が悪い」的な解釈だけれども、漢字を見る限り「頑張ったから報われたね」的な前向き感を感じるのは俺だけだろうか。

前回のブログから相当な間が空いてしまったんだが、それもそのはず表立った活動をほぼしていなかったからだ。


勿論、御依頼いただいたお仕事はさせていただいていた。それ以外はほぼ停止状態だったのだ。
しかし、ここにきてこの季節になりひとつの欲が生まれてきたのだ。

 

 

仙台、行きてえ。

 

 

俺のプロフィールやらなんやらご存知の方は周知の事と思うが、東京の前はもともと仙台で活動していた。なんならホームだ。
そんな俺が一年近く仙台に帰っていないなんてもう不良息子だ。(あ、ホームって意味でね。)

 

思い立ったが吉日。

 

 

ということでかなりの弾丸ツアーだったが仙台へ行ってきた(帰ってきた)しかも今回初参加のイベント「杜の都のアート展」に出店してきた。


多数のクリエイターさんが定禅寺通りケヤキ並木の緑道沿いにズラッとならんで、ハンドメイドの作品を販売するイベントなのだが、これがまたなかなか良いロケーションで雰囲気最高だった。


俺もそこに並び、色んなお客様と出会い、書かせてもらった。実際こういうイベントは久々だったし、仙台という場所もありすっごく楽しかった。

 

イベントも終わり、その後友人クリエイター達と飲みに行った。久々に顔を合わせて色んな話をしたり笑ったり。こんな時間を過ごせたことは本当に嬉しかった。
その日のうちに高速バスで帰っちゃったんだけれども、やっぱり名残惜しいというか、絶対また近いうちに帰ってこようと心から思った。

 

 

弾丸ツアーで戻りその日のうち別件。
そもそも弾丸ツアーになったのはもうひとつ、大切なイベントがあったからだ。

 

 

毎年参加させていただいている埼玉の「飯能まつり」だ。


祭りの賑わいというのはいつも心をウキウキともザワザワともさせてくれる。あのなんとも言えないお約束の空気感は大好きだ。

 

いつもお世話になっている「はっぴぃぼっくす」という美容室のお母さんと息子さん。朝から勢いよく泡を吹く缶ビールをいただきながら、露店を開かせていただいている。
毎年いらっしゃる常連さんも会わなかった一年の間のお話をさせていただきつつ、一枚書かせていただいたり。なんだかまた故郷が増えてしまった。

 

 

とても濃い2日間。

ここで少し考えてみる。

 

自分が2006年から仙台で活動をはじめて、東京に居を移し、今まで色々ありつつも今日まで続けてこられたのは、やっぱり「人」のお陰なんだと。

自分と関わってくれて、共に過ごしてくれて、その積み重ねが自分自身の歩みになっているのだと。

 

 

 

では、人のお陰で歩んでいる「俺」とはなんだろう?と。

ゆっくり考えてみる、がまだなんだかしっくりくる答えはなく。

 


そうこうしているうちに副業のアルバイトが忙しくなっていく。

日々の喧騒に濃かった2日間がどんどん遠ざかって、塩梅よくセピア色に美しくなってゆく。

そうやっているうちに段々と答えが見えるようで見えないようなモザイクに隠れている。

少し立ち位置がズレていく。始めた頃にしっかりバミリは決めていたつもりがなんだかズレている。自分がズレてきているんだから目的地も見える景色も全部、ズレてしまう。

 

 

 

よし、リセットしよう。

 

(続)